ギタースタンドにまつわるトラブルと発見
日曜日に行ったライブでは、ギタリスト2人が2人ともギターをひっくり返していた。
ひとりはたまたまトイレへの動線上にギターを立てて休憩に入ったもので、トイレに行こうとした客が引っ掛けてぶっ倒した。ボディに傷が入ったようだった。
ふたり目はライブが終わってひと安心したのだろうか、コードを引っ掛けてエフェクターボードの上にぶっ倒してしまった。弦が切れるほどだったのであるいは指板が逝ったかも知れない。
そして月曜のコンサートでは、伝説的なフォークシンガー、小坂 忠さんが見慣れないスタンドにギターを立てていた。ULTIMATE?あれ、キーボードスタンドのメーカーの?知らんかったなあ。 ...
ということで家に帰ってすぐググってみた。それはGS-100というモデルのようだった。ほかにもいろいろなタイプがあるみたいだが、床置き型は今使っているものと同じで、オベーションとかアダマスみたいなラウンドバックボディには向かない。吊り下げ型で安定性のあるものがいいと思う。
行きつけの楽器店では見たことなかったのだが、ちゃんと通販店でも扱っているし、思ったより安い。調べているうちにハーキュレス(HERCULES)というメーカーのもなかなかよさげだったので、アルティメイトGS-100とハーキュレスGS414Bに絞り込んだ。
いろいろ値段とか条件を比較してみると、どちらもオクにも出ていたが通販で普通に売っているのと変わらないので通販にした。大分の大石楽器店といってけっこういろいろな品物を扱っている。しかも値段は他店より安いし、何より送料が安い。大阪の店で1,050円別にかかるのに大分からだと送料込みってどうよ?
試しに両方を注文してみたら、ハーキュレスの方は画面上には在庫切れになっていたにもかかわらず1本だけあったのですぐに送るとのこと。注文入れたその日のうちに発送してくれたので翌日には届いた。やるなあ!
アルティメイトVSハーキュレス
さて、両者を比較してみた。箱は見ての通りかなり大きさが違う。これはアルティメイトが完全に折りたためるのに対して、ハーキュレスはホルダー部分が曲がっていてかさばるためだ。またこちらの方が全体的に骨太なせいもある。その分しっかりした印象だ。アルティメイトは携帯用、ハーキュレスは置きっぱなし用にしよう。


問題のラウンドバックボディ、アダマスIIをセットしてみた。 アルティメイトはU字ではなくVに近い長めのフォークでヘッドを優しくくわえ込む、といった具合でホールドする。足はスポンジでガードしてあるため、広がった2本の前足の間にボディの裏がぴたっとはまる。こういうのが欲しかったのだ!

足は赤いダイヤルを回すとロックされる仕組みだ。知らない人が無理やり足をたたもうとして壊す、というパターンか?ありそうだなあ...

足の広がり具合の割にはけっこう安定感があるのでまず倒れないだろう。ただスタンド自体がかなり軽いので、ギターの重みで支えないとスタンドだけでは倒れるかも知れない。
続いてハーキュレス。こちらもホルダー部分は共通で何タイプかあるのだが、前足の間にボディの裏がはまり込むのは同じ具合だ。決定的に違うのはホルダー部分。「Auto Grab System」という特許機構により、ギターの重みでロック用のつめが開いたり閉じたりするのだ!これ気に入った!!

一般的な吊り下げ型スタンドではどうしてもロックなしではホルダーから落ちるような気がするのだが、あのゴムバンドをいちいちつけ外しする気にはなれなかった。それでフロア型というか背の低いタイプを最初に買ったのだが、やっぱり何か固定する機構がないとダメなのだ。シールドをつないだまま置けなかったりするし。
しばらく悦に入ってカチャカチャやっていたがそのうち壊れるんだろうな、やっぱり。