DATレコーダーを修理してみた

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DATレコーダーをコンサート録音に使っていた。

とはいってもコンサート自体が年に1回ぐらいなので、「たまにしか出番のない機械はいざというときには使えない」というありがちな展開が予想通りやってきた。ヘッドホン出力が片方死んでいる。

 

denon_dat1.jpg
※DENON DTR-80PL / 非常にコンパクトなDATレコーダー

 

 

このレコーダーはDENONのDTR-80PLというモデル。CDを上回る高音質で録音でき、しかも電池駆動で90分テープ1本まるまる録音できる。(当り前か)

いまごろブログを検索すると、当時の開発担当者がその思いを語っていたりして興味深い。なんでも「自分が欲しいと思っていたものを上司を説得して製品化した」んだと。技術者のカガミだ(そうなのか?)

末尾のLはD/Aコンバータ用チップに選別品を使っているあかしなんだそうだ。つまり無印DTR-80とDTR-80Pとが存在し、ちょっとだけ質が落ちると。計測器でないとわからない違いなんだろうな、と思いつつLで良かったと思う。

 

実は買った時一度具合が悪くなって、メーカー保証期間内だったので修理に出した記憶がある。その前はLなしだったのに、帰ってきたらシールでLが貼ってあった。あれ、なんか変わったぞ、とは思ったがなんの説明もなかったのでそのままにしていた。

そして今、製造後十何年経って、あっちこっち傷んできているようだ。幸いオーディオ技術系のサイトの書き込みで、コンデンサを替えた直ったと書いてあった。よくある電解コンデンサのパンクなんだろうか?

ある日、意を決して裏ぶたを開けて見た。ほとんど部品らしい部品はチップ状で基板に貼りついている。出力ジャックのそばにあるのは二つしかなかったのですぐわかった。

 

denon_dat2.jpg
※ジャックの横にあるのが疑わしい。買ってきたやつは大きさが違った

 

ところがこれは面実装タイプ。手持ちのパーツはすべてリード線の出ているタイプなので収まらない。仕方なく秋月電子通商などのサイトを見て予備も含めて10個注文。送料別430円なり。修理に出すと数万円...

しかし届いたものを見てびっくり。しまった、サイズが違う!みんな同じ形をしているのでろくに見てなかったが、高さは一緒だけど外径が違ってた。オリジナルは100uF 4Vで外径5mm、注文したものは100uF 6.3Vで外径6.3mm。これ以上低電圧のものがなかったので仕方なく6.3vにしたんだけど、うまくランドに取りつくかどうか?

 

ダメもとで決行。

ホットガンでじわじわやるべきなんだろうが、そんなもの持ってないので普通のはんだごての先のカドをしっかり当ててすぐにはがす。割とすんなり行った。次にランドのはんだをきれいに盛り直し、コンデンサの足にも予備はんだをちょっと。あとはまたカドを使って一気にとめる...成功!

 

 

はずしたコンデンサの裏を見ると、やっぱり片方パンクしてたみたいで。茶色いガビガビがもんじゃ焼きのふちの方みたいに貼りついていた。テストするとバッチリ回復、正常動作。こんだけ~?

 

denon_dat3.jpg

 

これでまたしばらくは使えそうだ...といいつつ今年のコンサートには間に合わなかったので、今回はノートパソコンで直接レコーディングしたんだけどね。取り込む手間が省けてこっちの方が楽だったりする。

 

 

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このページは、jackが2007年10月23日 20:36に書いたブログ記事です。

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