2008年2月アーカイブ

「カッコン、カッコン、カッコン...」さあ、何の音?


経験のある方ならイヤーな思い出として蘇ってくるのではないかと思うが(私も何度となく)、これはハードディスクの死んでる音。昔、東芝のリブレットとかで何度も聞いた。

ディスクの回転数が上がってヘッドがシークし始めると同時に回転が落ちて、また回転あげてまた落ちて、みたいな場合もあるし、ただただ延々とシークしているだけというケースもある。これはこのパターンの音。いや、壊れてしまったハードディスクのケースを開けて、動作を見てた事があるので分かったことだけど...

物理的にディスクに傷がついてしまってダメな場合とか、制御基板が壊れたので動作がおかしい場合、その両方(基板が壊れると次はこの段階へ進むみたい)とか。Windowsの場合特にブートドライブが死んでしまうとちょっと大変。


昨年、一昨年と立て続けにデスクトップ機で経験したのは物理的な破壊で、起動はするんだけど突然フリーズするとかリブートするとかブラックアウトするとか...んで再起動するとBIOS画面上に「xxxのハードディスクがヤバイで~だから起動せんといたで~」とS.M.A.R.Tのメッセージ。

こうなるとUSB外付けケースなんかに入れてつないでも、認識はするがファイルコピーの途中でエクスプローラがフリーズしたりするのでフォルダまとめてコピーとかはできない。恐る恐るファイル一個ずつコピー、とか。それでもまだサルベージできる可能性はある。


ところが昨日、知人のW夫人から「なんとかなりませんか~」と連絡があり、とりあえず持ってきてもらって見てあげることになった。DELLのXPノートだが、とりあえずブート画面は出るものの「カッコン、カッコン」と。やがてブルースクリーンが現れ、「UNMOUNTABLE BOOT VOLUME」の文字。あー、やったねぇ...

聞けばバックアップなんて取ったことがないと。でもまだ作業途中の見積図面があるとか(工務店さんです)...かわいそうなのでとりあえずハードディスクユニットを取り出してみる。

ありゃ、外付けUSBケースではもっとひどい音に。完全に基板だなあ...ふたまたケーブルで補助電源につなぐとなんとか正常動作っぽい感じに。あ、いかん、認識しない。

この日は私も仕事があるのでとりあえずお引取りいただいた。その後電話で、どっちみちハードディスクは交換しないといけないだろうことを説明し、同じモデルを注文してもらった。基板だけなら、新しいものの基板と取り替えれば動く可能性がある。極めて低いけど...


他に何か手はないか、キーワードをいろいろ変えてググってみた。KNOPPIX?ああ、Linuxだとこんな状態のハードディスクでもマウントできる可能性があるらしい。以前のバージョンでは自分のCoreDuoノート、Core2Duoデスクトップいずれも起動できなかったのだが、いつの間にか対応したうえにNTFSボリュームの読み書きができるようになったらしい。いっちょやってみるか...

翌日(今日)、KNOPPIX5.1.1のブートCDを携え工務店へ。DELLのノートはBIOS設定を変更しないとCDブートできなかった。こいつはF2キーでBIOS画面に入る。

起動はあっさり簡単、起動時間がかなり短縮されたみたいだ。Windowsより早い...Officeもあるしいっそこのまま使ったら...(笑)

※VirtualBox上でCDブートさせてみた画面 / XPマシンの共有フォルダが開ける

knoppix511smb_on_vbox.jpg

ペンギンのメニューからネットワークカードの設定。DHCPで自動的に設定される...はずだったが初回は失敗。手動で固定にしたりしてみたがなぜか自動でも完了。続いてsmbデーモンをスタート。これでLAN上にあるWindowsマシンの共有フォルダが見られる...はず。

事務所には東芝のVistaノートとDELLのXPデスクトップがあった。予想通りVistaの方は開けず、XPの共有フォルダがパスワードなしでオープン。

後は壊れたハードディスクをマウントして...おっ!できた~マイドキュメントのあるフォルダは無事だ!!

よし、これをXPの共有フォルダにコピー、と。いいぞいいぞ、どんどん行ってる...じゃ、後はよろしく、と別の用事に出かけたのだが、帰りに寄ってみるとまだコピーしてた。5GB超えてるじゃん、どんだけ溜めてたんだ!

XPマシンの共有フォルダを開くと、ちゃん日本語名のファイルもコピーされてたし、開ける様子だった。めでたし、めでたし...


実はここにたどり着くまでにはちょっと試行錯誤があった。

最初サルベージできたとしてそのファイルをどこにコピーするかを考えた。20GBのUSB接続ハードディスクを持って行ったのだが、KNOPPIXはこいつを認識してくれなかった。USBアダプタに挿したSDメモリはちゃんとマウントできたが、いかんせん1GBでは...

結局どうしようもなかったのでネットワーク接続に相成ったわけで...他に動いているマシンがなかったらお手上げだった。しかもネットワークに詳しくない夫婦がほとんど電気屋で買ってきたルータやら無線APとかをただつないだだけのLAN環境。「このAPのIPアドレスは?」「IPって?」みたいな会話をしてた記憶が...

あるいは、と思ってデータサルベージの会社に見積もり依頼もしてみてたんだけど、結局「送ってくれたら見積もります」ということだった。成功例を見ると10万円以上してたので、ワタシだったらちょっとそこまで出すかなあ、と思う。


そんでも便利になったよねー...ただCDブートして、自動設定でここまでできるんだから。昔最初にLinuxを触ったとき、確かSlackwareだったと思うけど、一から十まで全部調べないといけなくって。結局ハードが対応していないだの、あれが、これが、でついに使うことはなかった。

仕事でVMware上にLinux環境を作って使い始めたときも(そういう製品を売ってた)、結局Linuxとしては使いようがなくって、お客の興味は簡単便利なWindowsということだった。

どっちでもいいんだけどー...仕事ができて趣味ができて、使いたいソフトが動くならば。とにかくデータが飛ばないのがベストね、ってそれはハードの話やろ!そんなハードないし。

昨日の「秘密のケンミンShow」でやっていたネタだが、大阪の人間は何事も大げさなんだそうだ。

そう言われてみればそんな気がする。気がする、というのは自分はネイティブの大阪人ではないが、すでに十分長く大阪で生活しているから分かるよ、ということであって。自分はあんな風にはしないなあ、と思うのである。

で、「しばく」VS「どつく」というのは愛情があるかどうかとかそういう違いらしい。らしい、というのは自分では明確な区別ができていないからであって、まあ、そんなことはどうでもいいんだが...


そこで仮想マシンソフトを、愛情を持っていたぶってやったという話。

昔、仕事でVMwareという仮想マシンソフトを使っていた。それまではHP-UXというヒューレット・パッカードのUNIX系OSをスタンドアロンで使っていたのだが、ハードが高い、ライセンスが高い、汎用性がないなど面倒くさいことがいっぱいだった。そこで業務用ソフトのメジャーバージョンアップを機会にLinuxに移植することになった。

ところがOSは無料になりハードはパソコンと同等でよくなったのはいいのだが、サポートは自前でやらないといけない。当時はまだLinuxはマイナーだったが、マニアックなエンドユーザーが気軽にいじくってトラブルを引き起こしかねない、ハードが変わると環境構築が大変、ということで仮想マシン上でLinuxを動作させることになった。

で、出てきたのがVMware。当時はまだ個人で買える代物ではなく、用途も限られていた。それでもWindows2000やXP上でネットワーク接続されたLinuxが動く様はなかなか面白かった。それなりにトラブルが頻発したのでサポートは面倒だったけど。

そして現在、デスクトップとノートをVistaにしてしまってからは、動かないソフト・ハードと格闘してきた。そしてどうにもならないものは仮想マシンソフトで動かすXPで使うとかしている。

※VirtualPC 2007でWindows XPを起動中


さすがにVMwareは個人ではライセンスを持ってないし、動作が緩慢なイメージがあったので本家MicrosoftのVirtualPC2007を使っていた。しかし無償で使えるのはいいのだが、いまどきUSBをサポートしていないし、やっぱりどこか動作が鈍いので代わりを探していた。

今回見つけたのはドイツ・innotek の「Virtual Box」。こちらも個人使用はフリーだし、なによりWindows系以外のOSもサポートし、USBも一応使えるらしい。

こちらのサイトで詳細を知ったのだが、早速ダウンロードしてみた。インストールは難しくないし、案外短時間で済んだ。

ゲストOSはまずお試し版のWindows Sever 2008 Standardを入れてみた。6月まで無償で使える、いわゆるプレビュー版だ。

※Vista上のVirtualBoxで動くWindows Server 2008のログイン画面
vbox_ws2008.jpg


サーバーOSを入れて何の意味があるのか?と言われれば、入れてみただけなんだが...あっさりインストール完了。サーバー用だけに何にもソフトがないので使い道もないのだが、VistaをAeroなしでクラシック表示にしたような具合だからストレスなく動いた。

ところでWindows Server 2008って、インストールして最初にAdministratorのパスワードを決めないと先へ行けないのだが、パスワード命名規則が複雑になっている。文字と数字と記号を必ず一緒に使って6文字以上にしないとダメ。しかも一度使った単語は後で使えないなど制限がある。

調べもせずに適当に入れようとしたが、しばらく悩んでしまった。一度入ってしまえばローカルセキュリティポリシーを変更してやることで文字だけとかにもできるんだが...詳しくはこちら。
これ書いたの17歳だって?ウチのネトゲオタ息子と同じだよ!?)

あと、このOSをシャットダウンするとき、なんかコメントを入れないと終了できない。まあ、サーバー用だからシャットダウンするなんてよっぽどだろうけど。

ws2008_shutdown.jpg

次にSolaris10を入れてみた。まだインストール中に書いているのだが、仮想HDDを作成するときにSolarisが選択肢にあるのでこれは問題ないだろう。ところがなかなか終わんないの、これが。

solaris10.jpg

元々HP-UXを使ってたし、LinuxやSGIのIRIXなんてのも持ってたことがある。何に使うの?って、やはり入れてみただけです...今やタダなので。

ということで、結構使えそうです、このソフト。必要がある人には、だけど。


やれやれ、やっと落ち着いた。


あれこれジタバタしていたけれど、なんとか古いテンプレートなどが残らないように新しいスタイルを適用することがでた。わかってしまえばこことここをこーして、という話なのだがインターフェースが悪いのか私の頭が悪いのか(たぶん後者だな)、なかなか思ったようにできなかった。

で、あきらめてまた解説本を買った。MT3.3もエ・ビスコムテック・ラボの本を読んだのだが、MT4.x対応の解説本はまだそんなに出ていない様子で選択肢がなかったため迷わずこれを買った。

翔泳社刊『Movable Type WEBデザインの新しいルール』。例によって本そのもののデザインがかなり凝っていて、読みやすいのだが内容は実は少ない。特に例題のようなものがほとんど一つしかなく、あまりあれこれこうなったりああなったり、というのは結局やってみないとわからない。

それでもひとつひとつの項目についてこと細かな説明が書いてあるので、どうなっているのかわからないと気がすまない私のようなタイプにはいいかも知れない。


自分のブログサイトなんてありきたりのテンプレートでいいや、と思っているのだが、中身に凝りたいのに思ったように表示されないなんてのはイヤだ。MT以外はまだ使っていないが、それでも仕事で使っているCMSが恐ろしく自由度がなくってウンザリしているので、ぜんぜん使いやすく感じる。

何だかんだ言っても、一ページずつテキストエディタ(PC-9801上のVzエディタだった)でタグを書いていた時代から思えばブログツールはいたって楽チン。ただし表示が何でこうなるのかわからないのは精神的によろしくないので、ちょっといじりたいというだけなんだけど...なんせ時間がないので。パソコンを起動すると最後、仕事の用事で手一杯。

ああ、また今日もネタがたまっていく...

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