デジイチのレンズ沼にはまりかけてみた

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デジタル一眼レフを購入してしばらくたつ。


いろいろと写真を撮ってみて、こういうシーンではこうしたらいいんだ、とか試行錯誤を繰り返しているところだがなかなか慣れない。奥が深いね、やっぱり。このトシまで手を出さなくて正解だったとさえ思っている。

実際にはかつて京セラの「サムライ」とか、ペンタックスの「オート110」なんて一眼まがいのカメラを使ったことはあるのだけれど、仕組みが違うのでぜんぜん奥行きが狭い。それでも現在はデジタルだからこそかなりのペースで枚数を撮ってもサイフが痛まないけれど、フィルムの時代に同じペースでやってたら大変だろうと思う。

学生時代は芸大だったので、写真学科の友人や先輩がカメラを使っているのをいろいろ見てきた。印画紙に焼き付けるのは手間だけれどそれなりに楽しみがあったんだろうと思う。


思ったように写真を撮るにはレンズが必要だ。なかなか手を出せなかった理由はレンズが高価だったためだが、いまは昔の高級レンズが驚くような安値で買える。当然痛んでいる場合がほとんどなので、メンテナンスをする羽目になるのだが、これがなかなか面白いのだ。

機械的な構造を見ながらバラし、グリスを塗りなおしたりして元に戻すわけだが、メーカーによって製品によってこの構造が全然違うのだ。「おー、こういう仕組みだったのかー」と感心しながらバラしていくわけだが、ピントリングやズームのヘリコイドと言われる部分など印をつけずに不用意にはずすと元に戻すのは容易ではない。

何度か戻せなくなり、睡魔と闘いながら夜遅くまでかかって元に戻したことがある。でも元に戻せれば次からは簡単なのである。そういうところは父親譲りなのかも知れない。祖父も自宅で軽四のエンジンを換装してしまう人だった。


オクで何本か国産中古のレンズを入手し、あまりのカビにガッカリしながら、それでもひとつひとつレンズを磨くことできれいになったときは感動ものだ。しかしさすがに300mmズームは6本も要らないので、だんだんと処分している。

代わりに買うようになったのはドイツレンズだ。カールツァイス、しかも東のイエナのものを探しているが、テッサーやパンカラーなどの50mm標準レンズは数も多いし程度のいいものが多いので比較的安く買える。しかしこれがなかなかよく写るので、もう国産レンズはいいかとさえ思うようになった。

当然M42マウントのものをアダプタ経由で取り付けるためオートフォーカスは効かない。マニュアルでピントや絞りを調節するわけだが、それがまた儀式みたいで面白い。デジタルだから撮ればすぐに失敗かどうか分かるから、いちいち消さないけれど設定を変えたりしてバシバシ撮っている。

ところでこういったクラシックカメラは構造も簡単なので、割と楽にバラすことができる。もちろん調整が必要になってしまう場合もあるので覚悟を決めてやるわけだが、ピントリングがスムーズに回らないのぐらいは自分でなんとかしたいもの。

P1000866s.jpg
※Carl Zeiss Jena / TESSAR 50mm F2.8


こうしてひとつ、またひとつ、というのが「レンズ沼」だそうなんだが、やっちまったかなあ...今日もリサゴン28mmゲット。


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このページは、jackが2008年6月26日 23:03に書いたブログ記事です。

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