普段はタムロンのAF Aspherical XR LD [IF] 18-300mm 1:3.5-6.3 MACRO (なげーよ)というズームレンズを使っている。これにソニーの18-80mmズームを予備に持って、あっちこっちで写真を撮っていた。
うーん。なんかいまいち、というのが正直な感想だった。どんなシーンでもズーッと寄ったりムムムムと引いたりできるのは便利なんだけれど、肝心の写りがイマイチ。
一眼レフなのにコンデジみたいなありきたりの写真しか撮れない。まあ、使い慣れないんだからほとんどオートに頼っているような状況で云々言ってもしょうがないけれど、でもなんか納得いかないものがある。
そんな時、マウントアダプタを使って社外品のレンズを使う方法を知った。市立図書館で見つけた本がけっこうマニアックで、いろいろなアダプタの使用例が載っている。
キャノンEOSはいちばんアダプタが豊富らしい。チッ、しまったか。逆にソニー/コニカミノルタのαマウント、いわゆるMAマウントは実質M42しか選択肢がない。
ところがこのM42、かつての世界標準規格のようなもので、東西ドイツをはじめイギリスやフランス、アメリカそしてロシアと世界中でこの規格に合うレンズが生産されていた。
中には名玉と言われるものもあり、オクを見ていると結構な額で取引されている。私はそこまでマニアックではないので、とりあえず沼の浅瀬に足先を入れてみるだけのつもりであるレンズに狙いをつけた。
旧東ドイツの Carl Zeiss Jena が製造した『Pancolar』50mm / F1.8。パンカラーとかパンコラールとか読み方は定まってないが私は後者かなあ、と思う。ドイツ本社の社長が来たら聞いてみようと思っていたが、決算で忙しかったので聞きそびれてしまった。残念。
これは明るいしなかなか写りがいい。名古屋・八仙堂のアダプタで取り付けてみたのだがソニーαだとちょっとガタつきが出るのが不満だけれど。実はPraktikaというカメラ用で、マウント面には絞り値を伝えるための電気接点がある。
調子に乗ってもう1つゲットしたのは同じく Carl Zeiss Jena の 『Tessar』 50mm / F2.5。こちらはPancolarと比べると構造がシンプルな分、ちょっとクセがあるかな、という感じ。でも悪くない。
これは予定外だったが、出張先の名古屋で見つけた格安レンズ。Pentaxの 『SMC Takumar』 50mm / F1.4。これはF1.4という明るさに惹かれて買ったのだが、レンズが黄変しているので安かった様子。レンズとしてのつくりは悪くないのでファンも多い。比較対象として、あるいは夜間の撮影とかモノクロ用として使おうと思う。
50mmばっかりで広角が欲しくなったのでFlektgonを探していたがなかなかいいのが出ていなかった。仕方なく、というかこれも比較対象で使ってみようと買ったのが西ドイツの ENNA 社製 『Lithagon』(リサゴン)28mm/F3.5。
これは実はまだ天候に恵まれず野外での撮影が少ないので何とも言いがたいのだが、正直のところ失敗だったかと思う。絞り羽根の枚数が多く、円形絞りっぽいのだが絞り自体が狭く小さい。しかもプリセットというのがメンドクサイ...マニュアル操作では便利なように、という発想のはずだが?とにかく像が暗くてファインダー内で合焦確認しづらいのだ。
やっぱりFlektgonにするんだったか? まだまだ沼(まだ浅瀬だけど)は深そうだ。