ドイツレンズにはまってみた・続編

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ますます深みにはまっているようだ...いかんと思いながらも入札。


今回ゲットしたのは、以前ゲットしたのと同じ ENNA München の28mm/F3.5。"Ennalyt" という名前がついているが焦点距離とF値は Lithagon と同じである。違うのは最短焦点距離で、Lithagon が35cmに対して Ennalyt は20cm、つまりマクロ的に使えるということ。つか「MACRO」って書いてあるし。

Lithagon はちょっと使いづらかったのでどうしようかと思っている。またそれがあったので、しかも同じ28mm/F3.5ということで Ennalyt は止めておこうかとも思ったのだが、安かったので落としてしまった。

なぜ安いのか? ENNAに関してもあまり情報が少ないので分からなかったのだが、現物が届いて愕然とした。ボディ全体がプラスチック製だった。

写真を見る限りはっきりとは分からないのだが、そう言われればそんな風に見えただろう。とにかくマウント面に一部金属が使われているものの、見事にプラスチック。玩具カメラ用みたいに軽くチープだ。ケースもプラスチック。オリジナルの箱がついているのはデッドストックか?全体的にとてもきれいだ。

Ennalyt_28mm.jpg

よく見ると作りは決して悪くない...もとい。悪い。

第一にヘリコイドがスムーズに回らない。Lithagon もちょっと固めだったが、これも固い。さっそくグリスを柔らかめのものに代えてみたがますますスムーズではなくなった。ちょっと重くなるところがある。

ファインダーを覗いていてその原因が分かった。ヘリコイドがゆがんでいるらしく、ピントを合わせようとリングを回すと視野が移動する。あちゃー...しかもなんとなくぼやーんとした感じが...ああ、中玉にカビがあると書いてたな。

ということで結局分解。Carl Zeiss Jena の Tessar 50mm/F2.8 もそうだったが、前玉周りのカバーは手で回すと外れる。前玉はカニ目リングで外れる。手で回せるほど緩んでいた。後は順にリングを外しレンズを外し、後玉もリングとレンズを順に外せばバラバラに。

各レンズを丁寧にクリーニングし、ブロワで吹きながら組み付け。ライトを当てるとちょっとホコリが見えるもののカビによる曇りはなくなった。

改めてα100ボディに取りつけ、覗き込んでみる。おおー、きれいになったじゃないか。さて Lithagon と比較して...あれ?えらく被写体が近いような...って10cmぐらいしかないんですけど。

マウントが合ってないのか?逆に無限遠が出ていないのではないかという気がしてきたが、とりあえず虫や花を撮るにはちょうどいい気もする。Lithagon よりはピントの山もつかみ易いし、結構いいかも。

ミュンヘンのENNA Werk社はかつてドイツのレンズメーカーとしては中堅どころで、スイスのアルパなどにレンズを供給していたらしい。独特の雰囲気があって割とファンが多いとも聞くけれど、ググってみてもあまり情報が少ない。

今回箱に書いてあった住所でとりあえずこの辺にあったらしいことは分かった。逆にその住所でググると、かつてはフィルムメーカーがあり、今では写真関係のスタジオか何かになっているようだ。

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このページは、jackが2008年7月14日 21:36に書いたブログ記事です。

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