クラシックレンズをαマウント化してみた

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がぜんノッてきた。今週オクでゲットした Carl Zeiss Jena の Flektgon 2.4/35mm のことである。


今朝早起きしたので散歩がてら近所の家庭菜園(というか農園?)をブラついて、野菜の花とか撮ってきた。野菜を盗ったらまずいけど写真を撮る分にはお咎めなしのはず。

ギラギラ夏の日差しが強いので、NDフィルター代わりにPLフィルターをつけたり取ったり、いろいろやってみたがやはりNDフィルターはあった方がよさげだ。

いまひとつマウントアダプターがガタついてピントが合わせづらいのだが、それでも十分持ち味を確認することができた。やっぱええわ、このレンズ。M42マウントレンズの中でも人気が高いだけある。

絞れば締りのある、それでいてボケが美しい絵になる。発色も文句なし。周辺光量落ちも見られないし、コーティングのはがれとか拭きキズの影響もなさそうだ。最近入手したドイツレンズの中では Pancolar を上回る名玉だと思う。

こうなってくるとマウントアダプターのガタつきが残念だ。ググってみるとレイクオール製が一番精度も高くてよさそうなのだが、今さら買い換えるのも高いし...ということで以前から検討していた「M42のαマウント化」に挑戦した。


基本的に本体の加工はなるべくしないで既存のネジなどを利用する。接着はメンテナンス性が悪くなるのでしない。という方針でずっと考えていたのだが、古いシグマのズームでゴムが腐っていたりAFが動作しないなどの理由で捨てるしかなかったものからマウント部の金具だけを外して使うことにした。

もちろんそのままではフランジバックの差があるので補正しないといけない。1mm未満の厚みになるようマウント金具を削る必要がある。これは卓上フライス盤を使って正確に平行平面になるように削った。最初は失敗して削りすぎたのでやり直すハメに。2本もつぶすのはもったいないけど、元々シグマは使わないしね...

元のネジ穴が4箇所あるのでそのまま皿ねじ用にテーパをつける。真鍮は突然ドリルの歯が食い込むのでなかなか滑らかにならない。テーパドリルは狭くて使えないので往生した。

以前削りすぎた失敗品でレンズ側にある既存のネジを使えないか穴あけしてみたが、バヨネットの爪ギリギリだったりしてテーパをつけられなかったので断念。今回は仕方なくレンズ側のマウント面に新たにタップ穴を開けることにした。

alpha_1.jpg

タップはM2。場所によって内部のパーツに干渉するため、4mmくらいのネジが必要なところもあった。

alpha_2.jpg

ついでにこの間作っておいた赤丸を貼って完成。レンズ外径がちょうどマウント金具と同じぐらいなので最初からαマウントだったかのよう。

alpha_3.jpg

ソニーα100に取り付けるとこんな具合。これで交換も楽になるし、マウントのがたつきもないのでピントリングが固めでも平気。Pancolar もそうだったがこの時期のツァイスレンズはヘリコイドが固めになっているものが多いのだ。

alpha_4.jpg

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このページは、jackが2008年7月26日 00:19に書いたブログ記事です。

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