本当はフレクトゴンとかのマウント部品をαマウント化してカスタムパーツを作るつもりだった。先にやっつける必要が出てきたので練習がてら作ってみた。
取り付けるのは Panasonic のビデオ用ワイドコンバージョンレンズ VW-LW3。取り付ける相手は BenQ の液晶プロジェクタ SP830。
なぜこんなものが必要になったかというと、所属する教会で礼拝に使うプロジェクタを入れ替えたのだが、ついでにスクリーンを大きなものにしたところ投射距離が微妙に足りなかった。スクリーンのサイズに対して画像がすこし小さめになってしまうためプロジェクタの位置を後ろにずらせばよいのだが、ずらすとオペレータにとっては非常に邪魔になることが分かった。
このため何とかならないかという話があり、たまたま昔ホームビデオカメラに使っていたワイドコンバージョンレンズをつけてみたらいい具合になった。よし、これで行こうと思ったのだがプロジェクタのレンズにはフィルタ用の溝なんてないので、そのままではキャップしか取り付けることができない。
ではどうしよう?と考えること数分、アダプタを作ってみようと考えたわけだ。
材料はたまたま手元にあったジュラルミン丸棒。直径65mm、厚さ20mmのものが5個あるので、こいつを使うことにした。ところが旋盤を持っていないため、切削加工は全部卓上フライス盤でやるしかなかった。
途中は省略するが、思ったより固い材料のためかなりてこずったものの、何とか思ったような形にはなった。さすがに外周の表面はきれいにはならなかったし、例によって削りすぎをフォローしようと再仕上げ加工したためちょっと寸法があいまいになったり。
あとは現物の溝に合わせてみて、必要なら再加工して墨染め仕上げをしておしまい。残念ながら明日から実家へ帰るので完成は来週以降になってしまうのだが、捨てずに取っておいて良かったと思う。
--------- (8/10追記) -----------
今日、現物合わせを行ってみた。思いのほかピタッとはまったのでびっくりだった。
これで標準の距離よりだいぶ手前で100インチスクリーンいっぱいに投射できる。
...と思ったら角度がピッタリど真ん中でないと糸巻き上に画面上端が歪んで
しまうことが判明。やっぱりこれはスクリーンまで含めて何とかしないとダメなの
かもしれない。とりあえずテスト運用してみたが評判は上々だった。
これにこんな具合に取り付けられる。