ペンタコンシックスマウントで掘り出してみた

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掘り出しもんゲットー、というネタ。


先日来オクでペンタコンシックスマウントのレンズを物色していた。といってもこのマウントのレンズがなかなか出ていないので、思ったようなものが見つからない。あっても250mmとか、望遠ではなくて30mm~50mmくらいのものが欲しいのに。

現在手元にあるものはキエフ60用のMIR-38B。キリル文字で『MИР-38Б』なんて書いてあるので最初分からなかったが、ミールなんだそうだ。いろいろ調べてるうちにキリル文字が面白くなった(笑)

このレンズは65mm/F3.5なんだけれど、結構締まった絵が撮れるので、でかくて重いのを差し引いてもちょっと気に入っていた。ロシアンレンズもなかなか味があってよろしいねえ。当たり外れさえなければもっとグッドなんだけれど。

これは元々ペンタコンシックス用チルトアダプタとセットで入手したもの。チルト用としてはもうちょっと広角寄りが欲しいと思っていたのでツァイスイエナのフレクトゴンの50mmとか、同じMIR-26Bというのが35mmでいいなあと思っていた。でもフレクトゴンはF4だし、やっぱりでかいし(つか、巨大)、ミールも扱っているのが海外のショップ?でウクライナからメール便で届くというのがまさにロシアンルーレットとして有名なんだ。うーん。


そのとき、たまたまオクでツァイスイエナのBiometar(ビオメタール、またはビオメター)が目についた。知り合いの国内のショップが扱っていることもあり、これならいいかと思うんだけれどちょっと値が張る。しかも80mmだし。うーん、悩むなあ...

そしてある日のこと、大阪写真会館内の中古店で実物とご対面。一気にビオメタール命になってしまった。でもなあ...と思っていると、オクに「絞り羽根がない」というジャンクが出てきた。

ない、ってそんなあーた、見たところきれいなもんだし、わざわざバラして絞り羽根を取り払うような無茶をする人なんてこのクラスのオーナーにはおらんやろうに...でも、まさかなあ...とちょっと躊躇したものの即決。


そして手元に届いたブツは『Carl Zeiss Jena MC Biometar 120/2.8』。いつの間にか5本目のイエナ製、7本目のドイツレンズ。確かにボディも玉もきれいなんだけれど絞りリングを回しても何の反応もない。覗き込んでみても、羽根がしまい込まれている様子もない。絞り羽根を開閉するピンの動く溝がぽかっと空いているだけ...あちゃー、ハズレだったか。

仕方なくそのまま試し撮りへ。時間がなかったので隣の公園で落ち葉の散らばるベンチを撮ってみた。開放では全体的にぼんやりしててなんかイマイチ。NDフィルタとかいるかなー...でもなんかよさげな感じがする。ダメもとでもちゃんとバラして手入れしてみようか。

そしてバラし始めて5分。思ったより簡単に絞り羽根部分まで到達できたので、やっぱりこりゃダメかな、と絞りのリンクをつついたとき...あれ?なんかはみ出してる?

Biometar_2.jpg

なんやー、ちゃんとあるやんかー!!びっくりー!!って、ちょっとは希望があったから開けてみたんだけどね。よくあるんだ、油とか羽根の間にしみ込んで貼りついているために出てこないってのが。すでに3つ4つそういうのを復活させてる。

ここからはがぜん楽しくなってきた。とりあえずユニットを取り出し、丁寧に羽根を一枚一枚洗うかのようにアルコールをつけては拭き、つけては拭き。ほんとはパーツ皿とかに浸してジャブジャブ洗うんだけど、すぐ下のレンズが外れにくそうだったのでやめておいた。

Biometar_3.jpg

しばらくしてリンクをつつくと軽やかにシャコシャコ絞りが動くようになった。勝利。まだすこし黒いところが残っているが、いずれ消えると思う。

Biometar_4.jpg


そして例のチルトアダプタに取り付けて、さっそく試し撮りへ...と思ったが夜中なのでまた明日。しかしごついな~貫禄あるよ、ホント。こんなの向けられたらふつう引くよね。

Biometar_5.jpg


うーん、別の意味でうーん、所有欲をそそるというか、持っててよかった、みたいな...あれ、広角が欲しかったのではなかったのか?>自分

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このページは、jackが2008年9月29日 21:52に書いたブログ記事です。

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