今回は頼まれてギターを修理することになった。
とある日曜日、同い年で高校の教師をしているM氏から「こんなのあんねんけど、着ない?」と革のジャケットをもらった。あまり着たことないし、サイズ的にはちょうどだし、余った(?)からというのでもらうことにしたのだが、ただしが付いていた。
「代わりといっちゃ何なんだけど、ギター直してくれへん?これなんだけど」と。最初からそう言えばいいのに...もちろん引き受けることにした。年末のこの時期だから喜んで、とはいかないけれど。
ギターはやはりオクで買ったものらしいヤマハのAPX-4A-Custom。しばらく壁に吊るしてたが弦を張り替えようと思ったらブリッジが浮いてきたと。見事にはがれてしまっている。

この間のオベーションはトップを塗りなおすために仕方なくはがしたのだが、これはすでにはがれてしまっているので貼り付けるだけなら簡単だと思った。実際にはブリッジ周りのトップがうねっていて、簡単ではなかったのだが...
日曜の夜なら時間があったのでさっそく作業開始。いったん完全にはがして、下地を整えてから接着することに。ところがよく見るとエンドピンがささったまま浮いたので、トップの板をこじるような感じでなったのだろう、エンドピン穴づたいに横に割れて盛り上がってしまっている。

ボディ内部にぴったりの支柱を入れて、バックとトップから挟み込むようにしてクランプをかける。ドライヤーで熱をかけてそのまま2日ほど放置。ほぼフラットになったところをブリッジにボンドを塗って再びクランプして3日放置。

ボンドはいつものフランクリン・タイトボンド。サウンドホールが小さいためCクランプはちょっと入らなかった。長い棒で押さえるとたわみ具合でちょうど良い圧力になるのでいいかなと思ったのだが、まだちょっと弱かったようでブリッジの淵に隙間が空いてしまった。表面板のうねりによるもので、まあ内部でしっかり貼りついているので問題ないはず。
ブリッジの具合を見て、ついでにフレット磨き、ハードケースのクロスのはがれもサービス。ボディも磨いて弦を張ってみるとエレアコらしい生音で、ちょっと私の好みではないけれど、コンパクトで持ち運ぶにはいいかもね。都合で引渡しは年明けになったが、これにて作業完了。

これにて今年の「やってみた」はおしまい。来年は何をやろうか...
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