ハードウェア: 2007年10月アーカイブ

DATレコーダーをコンサート録音に使っていた。

とはいってもコンサート自体が年に1回ぐらいなので、「たまにしか出番のない機械はいざというときには使えない」というありがちな展開が予想通りやってきた。ヘッドホン出力が片方死んでいる。

 

denon_dat1.jpg
※DENON DTR-80PL / 非常にコンパクトなDATレコーダー

 

 

このレコーダーはDENONのDTR-80PLというモデル。CDを上回る高音質で録音でき、しかも電池駆動で90分テープ1本まるまる録音できる。(当り前か)

いまごろブログを検索すると、当時の開発担当者がその思いを語っていたりして興味深い。なんでも「自分が欲しいと思っていたものを上司を説得して製品化した」んだと。技術者のカガミだ(そうなのか?)

末尾のLはD/Aコンバータ用チップに選別品を使っているあかしなんだそうだ。つまり無印DTR-80とDTR-80Pとが存在し、ちょっとだけ質が落ちると。計測器でないとわからない違いなんだろうな、と思いつつLで良かったと思う。

 

実は買った時一度具合が悪くなって、メーカー保証期間内だったので修理に出した記憶がある。その前はLなしだったのに、帰ってきたらシールでLが貼ってあった。あれ、なんか変わったぞ、とは思ったがなんの説明もなかったのでそのままにしていた。

そして今、製造後十何年経って、あっちこっち傷んできているようだ。幸いオーディオ技術系のサイトの書き込みで、コンデンサを替えた直ったと書いてあった。よくある電解コンデンサのパンクなんだろうか?

ある日、意を決して裏ぶたを開けて見た。ほとんど部品らしい部品はチップ状で基板に貼りついている。出力ジャックのそばにあるのは二つしかなかったのですぐわかった。

 

denon_dat2.jpg
※ジャックの横にあるのが疑わしい。買ってきたやつは大きさが違った

 

ところがこれは面実装タイプ。手持ちのパーツはすべてリード線の出ているタイプなので収まらない。仕方なく秋月電子通商などのサイトを見て予備も含めて10個注文。送料別430円なり。修理に出すと数万円...

しかし届いたものを見てびっくり。しまった、サイズが違う!みんな同じ形をしているのでろくに見てなかったが、高さは一緒だけど外径が違ってた。オリジナルは100uF 4Vで外径5mm、注文したものは100uF 6.3Vで外径6.3mm。これ以上低電圧のものがなかったので仕方なく6.3vにしたんだけど、うまくランドに取りつくかどうか?

 

ダメもとで決行。

ホットガンでじわじわやるべきなんだろうが、そんなもの持ってないので普通のはんだごての先のカドをしっかり当ててすぐにはがす。割とすんなり行った。次にランドのはんだをきれいに盛り直し、コンデンサの足にも予備はんだをちょっと。あとはまたカドを使って一気にとめる...成功!

 

 

はずしたコンデンサの裏を見ると、やっぱり片方パンクしてたみたいで。茶色いガビガビがもんじゃ焼きのふちの方みたいに貼りついていた。テストするとバッチリ回復、正常動作。こんだけ~?

 

denon_dat3.jpg

 

これでまたしばらくは使えそうだ...といいつつ今年のコンサートには間に合わなかったので、今回はノートパソコンで直接レコーディングしたんだけどね。取り込む手間が省けてこっちの方が楽だったりする。

 

 

 

Windows Mobile 格闘記(笑)のはじまり、はじまり...

 

さて、このSHRAP W-ZERO3 (WS003SH)はDDIポケットからWILLCOMへと変身した後、PHS市場に参入したSHARPが放ったスマートフォンだ。

フォン、ということで本来は携帯電話端末なのだが、それはW-SIM (WILLCOM SIM)の機能であり、それを使わなければ無線LANを備えた「ちょっとごつい」PDAである。

発売当初は回線契約しないと買えなかったのだが、今ではソフマップの中古PDA売り場で普通に売っている。だいたい1万円前後なのでPDAとしては安い方だと思う。他にはDELLやhp、東芝もWindows Mobile機を販売しているが、どれも1万円台後半からである。

 

このW-ZERO3、画面は縦長なので240×320ドット表示、ということになるのだが実はVGAサイズの表示機能を持っている。わざと解像度を落として使っているということ。本来の解像度で使わないともったいない。

ということで最初にやったのがいきなりリアルVGA化(おいおい、そこからかい!)

実はこれができるからということでこの機種にした。CLIE TH55でハイレゾ画面に慣れてしまったので、狭い画面は使いたくないからだった。

方法は簡単。『ozVGA』というソフトをインストールし、できる限りフォントを大きくするだけ。後は目を鍛える。元々アプリなどはリアルVGAに対応していないため、画面サイズが縦横倍になったということは文字サイズが1/4になったということ。ボタンやメニューまでが1/4になってしまう。ちっさー!

老眼で弱っている眼にはきついので、フリーのフォントで『IPA UIゴシック』を導入。後は『ポケットの手』などのカスタマイズツールでシステムフォント等のフォントとサイズを変更した。EPWING電子辞書なんかは同じく『IPA 明朝』が最適。紙の辞書を見ているかのようだ。

どうしようもないのがスタートメニュー。これは小さいままなので代わりにランチャーソフトをインストール。「Today」と呼ばれるスタートアップ画面上にアイコン表示のメニューを出現させるものはけっこういろいろあるのだが、VGA画面に対応させたという『cLaunch』を選択。

他にも『rlToday』を導入した。アナログ時計やカレンダーが表示できる。ただし、これに付属している背景画像やメニュー設定はQVGA仕様であり、VGA用に自分で画像や設定ファイル(xml)を変更する必要があった。ちょっと敷居が高いかもしれないのでとりあえず必要なスキンのセットを置いておく。

rlToday用 VGA対応スキンセット

 

ここまで書いてなんなのだが、VGA化することでどうしても不便を強いられるものが゜一つある。それは入力メソッドが限定されてしまうことだ。標準では手書き認識などいくつかの方法があるのだが、入力エリアやキーパッドが画面表示できなくなってしまうためキーボードを引っ張り出すしかなくなってしまう。

幸いにして『VGA Large Keyboard』をインストールすることで、画面上にソフトキーボードを表示させることができるようになる。アプリによっては使えないものもあるので、ハードキーボードを使うことになる。

ついてて良かったキーボード、しかし手書き入力が使えないのは...まあ元々Graffittiではないので諦めていたけど。

 

以下、各標準アプリはフリーソフトで置き換えた。

・予定表 → 『Offisnail Date』
・連絡先 → 『Offisnail Contact』

いずれも標準アプリのデータを共有できるので、母艦PCと同期させることでOutlookの住所録や予定表と同期させることができる(はず)。これによりなんとかCLIEのデータをW-ZERO3に引っ越しできたのだった。

この同期だが、W-ZERO3に付属する『Active Sync』は最新の4.2でもVistaには対応していない。Vistaの場合、別途マイクロソフトのサイトから『同期デバイスのアップデート』を行うことで『Windows Mobile 同期センター』なるソフトがインストールされる。これを使うとOutlook2003でもデータの同期が可能になるのだ。

さてCLIEの方はというと、実はOutlook2002までの対応で、かろうじてSONYのライブラリにある『CLIE Palm Desktopのアップデート』をインストールすることでOutlook2003にもVistaにも対応する。インストール時にちょっとハングアップするのが厄介だが、タスクマネージャで強制終了をかけると使えるようになる。

 

その他のソフトで入れて良かったもの。

・辞書閲覧用 『EBPocket』 EPWING規格の電子ブック辞書を見られる。
・テキスト閲覧用 『ブンコビューワ』 青空文庫以外にもテキストデータが読める。とりあえず聖書閲覧用。
・テキスト閲覧用 『T-Time』 これはちょっとカタログ表示で字が小さいので大変。
・ファイル管理用 『GSFinder+ custom』 VGA表示用にカスタマイズされて使い勝手が良い。
・ビデオ、オーディオ閲覧用 『TCPMP』 新幹線の中で映画も見れる。

などなど...もはや元のToday画面の面影はない。

 

mytoday_1004.jpg

 

そしてソフトだけでなくハードに凝るのも私の特徴だ。どんだけぇ~、という感じ。

 

軽く電池カバー部分をレザー張りにしてみた。といってもダイソーで売ってたレザー調合成繊維シート、100円なり。

 

leather_1.jpg

 

 

そして縦置きも横置きもできるスタンド。材質はパイン集成材、オイルフィニッシュ仕上げ。バックはコルクシート貼り、これもダイソーで100円。

 

 

w03_stand1.jpg

 

 

w03_stand_2.jpg
 

 

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